4/6 やばくて惹かれる駄目感
夕ごはん
サバ味噌漬焼き
キャロット・ラペ…元へ、ただのニンジンサラダ
レンコンの塩きんぴら
サツマイモレモン煮
煮豆
豆腐とワカメの味噌汁
清見オレンジトキウイ
くたびれると甘いものを欲するらしく、全体に甘みの多い夕ごはんになっちゃった😅
「やばくて惹かれる駄目感」
これは、今朝の朝日新聞「言葉季評」というコ―ナ―で、歌人の穂村弘氏が書いていたこと
まず、短歌
一日に三回ドト―ルに行ったじぶんのことをだめだと思う
ー古賀たかえ
この句について穂村氏は語っている
毎朝の習慣として決まったカフェに行く人はいるだろう
1日2回ドト―ルに行くこともあり得る
でも、1日に3回となると次元が変わってくる
明らかに最善の行動とは思えない
無意識の逃避めいた危うさを感じるのだ
本人もそのことに気づいている
だから「じぶん」のことを「だめ」だと思ったのだ
次の句は、
味のりを5袋ぐらいたべてから自分がまずい状態と知る
ーシラソ
そして、穂村氏
「味のりを5袋」に絶妙な駄目感が宿っている
ポテトチップスを一袋食べてしまった時なども後悔を覚えるけれど、何かが違う
さらにやばいのだ
そもそも味のりは、あまり単体で食べるものではない
でも、ポテチよりはヘルシーな気がして、つい手を出してしまった
ところが、食べ始めたら止まらなくなって、気づいたら何袋もいってしまったのである
こんなことなら、最初からお握りを一つ食べたほうがよかった
本人もわかっているのだ
そんな「自分」が「まずい状態」だと
そこがドト―ルの「じぶん」に似ている
―中略―
人生の大失敗でも致命傷でもないのだ
にもかかわらず、その一見小さなダメージの中に、すべてを棒に振りそうな危うさの芽が潜んでいるんじゃないか
ポイントは自分というものを見失っていることなのだろう
本当にやりたいことやるべきことから、無限に遠いところで今を生きている
これでは「だめ」で「まずい状態」なのはわかる
でもどうしたらいいのかはわからない
―中略―
今回引用した短歌は、ちょっとした振る舞いの、小さなダメージの中に、底抜けの無益さが表現されている
その駄目感になぜか惹かれる
生きることの主成分のような無力さを感じて、命のやばさを味わいたくなるのだ
少し長い抜粋だけど、
私にはこの感じがよく分かるのだ
若い時に、なぜか酢昆布が止まらなくなったり、
食べものだけでなく、自分のつむじから髪の毛を一本ずつどんどん抜いてみたり、
奇っ怪な行動をしてたことを思い出した
そして、この記事を読んで、妙にストンと納得したのでした
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