unico-ptrasudのブログ

遊びをせんとや生まれけむ

9/15 あなたに褒められたくて

🥢夕ごはん

鰹の角煮

油揚の焼いたの

焼きネギ

じゃがいもとベーコンと枝豆の焼いたの

ブドウ



🍱今朝のお弁当

キムチ春巻とハムとチーズの春巻

酢醤油卵

なすとピーマンの味噌炒め

きゅうりのビール漬け

黒豆

ちりめん山椒



🥤今朝のスムージー

バナナ

ブルーベリー

レモン

ヨーグルト


「あなたに褒められたくて」

高倉健 著


仕事先や旅の途中で出会った人々についてのエッセイ


「職業柄色んな方にお会いしますから、砂を噛んだような出会いもありますし、とっても難しいことだと思いますけど、鳥肌の立つような人に出会い...」


と、「西表の青年・由五郎君」のところで語り、青年の欲のなさに感動している。


次の「内蒙古の赤ん坊」では、自分の宝物の赤ん坊の写真を見せて幸せを祈ってくれる中国人の女性の【思いの伝え方】に、経済的に遅れてるなあ、貧しいんだなあと感じていた自分の心が逆転した、と。(1993年の著作)


こんな風に、小学校の先生や床屋さんや...健さんの優しい視線で見る市井の人々は健気で爽やかだ。


人ではないが、善光寺との繋がりもびっくり。


1959年、主演映画のギャラが1本2万円だった時に善光寺の節分の豆まきで5万円もらえるから、というのが最初の出会いだったそう。


3年目からは豆まきの仕事を離れ、参詣客として節分の日に訪れて、なんと、30年間節分の日は善光寺詣でをしていたとのこと。


それは「ブラック・レイン」の撮影でニューヨークにいた時も、「海へ」のロケでアフリカにいた時も、万障繰りあわせて通ったというのだからすごい!


最後の「あなたに褒められたくて」の章では、お母さんについて書いている。


任侠映画の、刺青入れて、刀持って、後ろ向きで立っている全身のポスターで肉絆創膏を踵に貼ってたのを、

「アッ、あの子、またあかぎれ切らして絆創膏貼っとるばい」って、誰も気づかないのに、見つけたのはおふくろだけでした、と健さんは語っている。


このお母さんが亡くなった時、「あ・うん」の撮影中でお葬式に出られなかったことで、「悲しみが深い」とも。


以下は抜粋


頑固で、優しくて、有難い母だったんです。

自分が頑張って駆け続けてこれたのは、あの母(ひと)に褒められたい一心だったと思います。



この章が終わって、次のページにぽつんと一行


「あなたに代わって、褒めてくれる人を誰か見つけなきゃね」


と書かれている。


「高倉健」の冒頭の手記を書いた小田貢さんがその人だったのなら、お母さんも安心されたはず。


この本の最後のインタビューで、美しい人について質問された健さんの答え...


美しさとは、他者に対しての優しさではないでしょうか。