unico-ptrasudのブログ

遊びをせんとや生まれけむ

【雨アガレバ】

3日ぶりの青空

今日は暑かった。


夕ごはん


鶏手羽元のあっさり煮

ベーコンと夏野菜のおでん

おからサラダ


ほろよい はちみつレモン


↑これが一番好きなんだけど、なかなかお目にかからない。


昼ごはんは...

担々麺風パスタ

...中華麺を買い忘れてスパゲッティで😅

小松菜とバナナのスムージー

...もちろん、ハンドブレンダーを使って😁



今日のパン

くるみパンにしようと思ったけど、くるみが足りない😓

で、とって置きのドライいちじくと半々に


ドライイーストも3gずつ個別包装のを見つけて、はりきったのに...


とんでもない結果に😣

回りは焼きすぎなのに真ん中は陥没😵


ま、食べられなくはないけどね😅

これはムスコの明日のお弁当用😓


気を取り直して、

稚拙なショートストーリーを↓


読んでいただけたら嬉しいです😁


〜・〜・〜・〜・〜


【雨アガレバ】



三枝に会ったのは、昭和19年7月、雨の長岡駅だった。


駅構内は人でごった返し、あちこちから万歳三唱が聞こえてきた。


「不肖三枝淳平、一命を捧げ、お国のために戦って参ります」


長身の三枝は、他の兵隊より頭ひとつ抜きん出ていた。

見送りは、柔和な目元がそっくりな母親ひとりだった。




トンネルに入る度に汽笛が鳴り、窓側に座った奴等がガタガタと窓を閉めた。


「俺達、どこへ行くんだ?」

「知るわけないだろ。軍事機密だ」


稀に交わされるひそひそ話以外、兵隊達は皆無言だった。


湿った軍服の匂いが充満した列車は、夜の帳の中をひた走りに走った。


どのくらい走っただろうか。

突然、しゅーっと音がして、列車が止まった。


「ここはどこだ?」


隣の奴が俺に尋ねる。

窓の向こうに、ぼんやりと五重の塔が見える。

俺が短い学生生活を送った...

「京都だ」


「京都? ここが京都なのか?」


眠っていたと思った三枝が、素頓狂な声を上げた。


その後列車内は再び静まり返り、時々思い出したように、誰かの寝息が聞こえてきた。


ポツン、ポツンと水滴の音...。

うつらうつらしている間に、雨があがったらしい。


夜明けの京都は、薄紫色に煙っていた。


ふと三枝を見ると、両手の指で作った四角形を窓に向け、真剣に覗き込んでいる。


「何をしている?」


思わず俺は尋ねた。

柔和な目が、ゆっくりとこちらに向けられる。


「俺の夢は写真家なんだ。生きて帰れたら、必ずここへ写真を撮りに来る」




おしまい

〜・〜・〜・〜・〜


ありがとうございました❗


ではまた明日🙋