unico-ptrasudのブログ

遊びをせんとや生まれけむ

8/3 【魔法の引きだし】

初収穫🎵

ベランダのオクラとミニトマト🎵

昨日1日晴れだったおかげで、やっと赤くなったミニトマト

明日のお弁当に入れようっと🙆🙌



夕ごはん

豚肉と野菜の黒酢炒め

さつまいものサラダ

切り干し大根の煮物

茶碗蒸し


茶碗蒸しはotanさんのレシピ😊

レンチンでできる✌️

以前は大失敗だったけど、少しずつ様子を見ながらチンしたら成功🙌


ほろよいの桃

甘いお酒が好きなのよね😁


オレンジとキウイ

今朝のお弁当

自家製パンと玄米入りサラダ

昨日焼いたパン

またまた凹んだ三色レーズンパン

この凹んだ形にも愛着が湧いてきた😁

別に切れば普通だし😅

以下は、5年ほど前に書いたエッセイ🎵

興味のある方にお読みいただけたら幸い😊


〜・〜・〜・〜・〜


【魔法の引きだし】


大正末期、祖母が嫁入りした時には既にあったという実家の仏壇。最近大がかりな洗濯をして、すっかりきれいになったが、相当に古いことは確かだ。


この仏壇の、蓮の花が浮き彫りになっている引きだしには色々な思い出がある。


子供の頃のお正月、私達三姉妹が晴れ着を着て揃ってお参りをすると、祖母はうやうやしくこの引きだしからお年玉を出して渡してくれた。お年玉は少しだけ線香の香りがした。


家は古い商家だったから、狭くて急な階段がいくつもあって、あわて者の私はよく階段から落ちてたんこぶをこさえた。泣きべそをかいている私に、祖母はこの引きだしから、大きなハマグリの貝殻に入った油薬を出してきて塗ってくれた。匂いの強烈な黄色の軟膏は、富山の薬売りのおじさんが、紙風船と共に持ってきたものだった。


痛みよりも、たんこぶの大きさに驚いて泣き続ける私に、祖母は、幼少時の父がこの引きだしに、セミの脱け殻や小さな蛙を隠した話をしてくれた。知らずに引きだしを開けた祖父が腰を抜かした様子を身振り手振りで話す祖母の姿に、私はいつの間にか笑い転げていた。


小学校の通信簿は始業式までここに保管されていたし、使いきった図書館の貸し出しカードや学級委員のバッジもここにしまわれた。

大切なものはみな仏壇の引きだしに入れたものだった。


下の妹がいたずらしてハサミで切った飼い猫の毛を、ここに隠したこともあった。とら猫の背中が茶色一色になって驚いたっけ。


あれから半世紀以上の時が流れて、祖母も父も、あちら側の人となってしまった。


引きだしの中もすっかりかたづけられて、今はお経の本とお線香しか入っていない。


たまに思い出してそっと引きだしをひくと、引きだしの魔法で私はたちまちあの頃に戻れるのである。


〜・〜・〜・〜・〜


さらに月日が経ち、母や下の妹も亡くなり、仏壇は実家を取り壊した際に妹が引き取 った。


そんな訳で、引きだしを開けることも叶わなくなったが、ふとした拍子に蓮の浮き彫りや取っ手の感触を思い出し...


思いっきり感傷的になったりもするのです。