unico-ptrasudのブログ

遊びをせんとや生まれけむ

楽しかった~🙌

久しぶりに歌舞伎座で観た泉鏡花原作「天守物語」

姫路城の最上階天守閣は異形の者達が棲むと言われる別世界


中央には見事な獅子頭


晩秋の日没近く、主である天守夫人富姫(七之助)が雲に乗って帰ってくる


今日は可愛い妹分の亀姫がやってくるのに、姫路城主播磨守の鷹狩の一行が弓矢鉄砲を使って騒がしいから、夜叉ヶ池のお雪様に雨風を頼み、鷹狩の行列を追い散らしたのだという


ほどなく猪苗代から亀姫(玉三郎)一行が到着


富姫と亀姫は仲睦まじく寄り添い語り合う

亀姫が土産に持ってきた播磨守の兄弟亀ヶ城の主・武田衛門之介の生首を喜ぶ富姫


二人が手鞠に興じていて、ふと鷹狩の一行に目をとめた亀姫が播磨守の白鷹を気に入ったので、富姫は鷹を捕らえ土産に持たせる


亀姫を見送り天守の薄明かりの中に富姫が一人佇んでいると、一人の武士、姫川図書之助が階段を上り天守閣へとやってくる


何故来たのかと問いかける富姫に、天守の五重は百年来人間の来た例はないが、鷹を失った罪で切腹を申しつけられたところ鷹の行方を見届けることを条件に猶予を与えられたと語る


富姫は図書之助の清々しさに心を打たれ、ここは人間が一度足を踏み入れたなら生かしては帰さない場所であるが、この度だけはと許して帰す


戻る途中で妖かしに雪洞の灯を消された図書之助が、再び五重に姿をあらわす


約束を破ったことを富姫に咎められると、闇の中で梯子を踏み外し男の面目を失うよりは、富姫に命を取られようとも、再び灯をもらいに来たと答える


富姫はその詞に感銘を受け、深く心をひかれる


そして鷹は自分が奪ったものだと明かし、筋道の通らない人間界に帰したくないと引き留める


迷いながらも世への未練が断ちきれない様子の図書之助に、ここへ来た証拠にと武田家秘蔵の兜を持たせて帰す


下界へ戻った図書之助は家宝を盗み出したと疑われ、追いたてられて三度天守へ


富姫は共に生きようと言い、二人は獅子の母衣に身を隠す


やがて追っ手が迫り獅子が両目を刺されると、富姫、図書之助をはじめ天守の世界の生きる物は皆失明し闇に迷う


二人がもはやこれまでと共に死のうとするところへ、獅子頭を彫った桃六(勘九郎)が現れ獅子の目に鑿を当てると、二人は光を取り戻し睦まじく抱き合う


桃六はそんな二人を見守り笑い声を立てるのだった



泉鏡花の不思議な世界の物語…



七之助の富姫は、玉三郎に特訓を受けたというだけあって素晴らしかった🙌


言葉が美しい鏡花作品だから、台詞を大切にし、滑舌よく、テンポよく、抑揚や間のとり方等々、完璧だったと思う(ド素人が勝手に言ってるだけ)


聞き取れない箇所がなかったものね


そして、玉三郎と七之助の美しさは息を呑むほど


玉三郎は富姫役は何度も演っているけど、妹分の亀姫は初めて


親子ほど年齢差のある七之助と玉三郎が、姉妹逆転して演じるのは歌舞伎ならでは、でしょうね


(現代劇では想像できないものね)


その玉三郎の亀姫が本当に可愛らしくて、もっともっと観ていたくて、亀姫が猪苗代に帰ってしまったらがっかり😞


だから…後半の富姫と図書之助との恋模様は、前半ほど夢中になれなかった😅


でも、獅子頭が動き出し侍達と戦う場面などは、おおおっと思ったし…


そうそう、舌長姥(勘九郎)や亀姫の家来(獅童)の演技も笑いを誘って、


と、とてもとても楽しんだ観劇だった

バッグからのぞいているのは折り畳み傘


天気予報通り夜は雨☔


そのせいか、歌舞伎座のきもの率は2割弱できもの警察にも遭遇せず😁✌️





歌舞伎座に行く前に、友達と築地で天ぷらを食べるはずだったのに、お店が定休日で😣


とんかつに変更😅

こんなお店↓

曇り空の築地本願寺前で、

羽織が滑り落ちてだらしない格好😣



そして銀座まで歩いて「千疋屋」で、

フルーツたっぷりあんみつ♥


「千疋屋」は10年ぶりくらいだった



で、クリスマスツリーはあちこちで見たけど、

写真はこれだけ


OAZOのアナ雪のツリー


それにしても…地下鉄の中でも、カフェでも、銀座でも…聞こえてくるのは外国語ばかり👀


日本人いますか〜?と手をあげてもらいたい気持ちになりましたよ😅