unico-ptrasudのブログ

遊びをせんとや生まれけむ

11/5 シネマ歌舞伎第三弾は…



シネマ歌舞伎 坂東玉三郎✕泉鏡花 


今日は鏡花の代表作とも言われる「天守物語」を観てきた



白鷺城の最上階にある異界の主、富姫(坂東玉三郎)が、侍女たちと語り合っているところへ、富姫を姉と慕う亀姫(中村勘九郎)が到着し、2人は楽しい時を過ごす


その夜、鷹匠の姫川図書之助(市川團十郎)が、天守の様子を窺いにやってくる


藩主播磨守の鷹を逃した罪で切腹のところ、鷹を追って天守閣最上階に向かえば命を救うと言われたのだ


しかし富姫に二度と来るなと戒められて立ち去るが、手燭の灯りを消してしまい、再び最上階へと戻り火を乞う


すると富姫は最上階に来た証として、藩主秘蔵の兜を図書之助に与えるが、この兜から図書之助は賊と疑われ、追われるままに三度最上階へ戻ってくる


いつしか図書之助に心奪われた富姫は彼を匿うが、異界の象徴である獅子頭の目を追手に傷つけられ、二人は光を失う…



やはり映画の冒頭で、玉三郎が作品を楽しむヒントを与えてくれて、


天守から釣糸を垂れている、その情景からすうっと異界に入り込むのが肝心


とのこと


素直に楽しいな、面白いな、と思えたら、それで十分という言葉に励まされて、リラックスして観ることができた



前回の「海神別荘」では白龍が海中を泳ぎ回ったけど、今回は獅子頭が大立ち回り


歌舞伎独特な華やかさで楽しい🎵



華やかさと言えば、玉三郎の衣装も「高野聖」の着たきり雀の浴衣「海神別荘」の洋装と違って、打掛を着替えたり下げ髪を結い上げたり、とやっと美しいきもの姿の玉三郎が見られた


衣装だけでなく、立ち居振る舞いから指の先まで、やっぱりきものだと際立つ気がする


足元の裾さばきまで本当にきれいで…


惚れ惚れ〜♥


最後に獅子頭の作者の爺(?)が現れ、2人の光を取り戻すのだが、その爺の言葉


「下では戦をしているが、それでも蝶は舞い、撫子や桔梗が花開く」


というのが、とても印象に残った



高校2年の時に読んだレマルクの「西部戦線異常なし」の最後が思い出された


死にゆく主人公の周りで花が咲き、蝶が飛び、それでも西部戦線異常なし…


たぶん生まれて初めて、この世の不条理、古文で習った【もののあはれ】(ズレてたけど)を体感した経験だった




さてさて、現実に戻って、


朝ごはん

残りものの芋煮汁とポテトサラダ

パンと梨




昼ごはん

にゅうめんと梨


……ひどいごはんだけど仕方ない😵


昨日親不知を抜いたムスコ、熱が出て食欲がない上に、明日は内視鏡検査があって、今晩から絶食😣


私も、便乗して週末の健康診断に臨むつもり😜



明日の検査が終わったら、本人の好きなものを提供しようと思っています☺️