2/24 創作 暗い夜明け
今朝のお弁当
チキンのトマトソース煮といちじくパン
今晩は夜勤なので、明日のお弁当も用意
いつものコロッケ丼
今朝のベランダ
チューリップの芽🌱もだいぶ膨らんできた😁
・
・
・
今読んでいる本
「雪の階」 奥泉光・著
2・26事件前夜が舞台のミステリーロマン🎵
面白いのだけど、一文が長くて少し読みにくく、なかなか進まない😓
そういえば、
同じように事件前夜を描いたラジオのシナリオを書いたこと思い出した
少し恥ずかしいけれど、掲載してみよう
〜・〜・〜・〜・〜
「暗い夜明け」
登場人物
音羽 馨(27)
音羽靖子(23)
馨M(モノローグ) 障子を開けると、雪明かりで庭が仄白く浮かび上がった。赤い実をつけたナナカマドが、健気に雪の重みに耐えている。
靖子 ずいぶんお早いですのね。
馨 起こしたのか? すまない。
靖子 いいえ、お腹の子に思い切り蹴られて、それで目が覚めたんですの。
馨 ...朱実。
靖子 え?
馨 朱赤の実。と書いて朱実。
馨M 靖子は小首を傾げて私の視線をたどり、ナナカマドを認めると顔を輝かせた。
靖子 女の子だったら朱実ですか?
馨 そうだ。男の子だったら。
靖子 それは今晩お義父さまと相談なさって。
馨 今晩は、おそらく帰れない。
馨M 靖子の手をとり引き寄せる。彼女はたやすく私の膝に倒れ込んだ。そっと抱きしめ丁子の香のする髪に顔を埋める。
靖子 あなた、どうかなさったの?
馨 少しの間だけ、このままで。
馨M 今朝方おかしな夢をみた。「世論に惑わず政治に拘わらず、ただ一途に己が本分の忠節を守り...」慣れ親しんだ軍人直喩が、思い出せない夢だった。
馨 靖子、丈夫な子を産んでくれ。
靖子 はい、丈夫な子を産みます。
SE(Sound Effect)屋根から雪が落ちる
馨M 屋根から落ちた雪で折れんばかりにしなったナナカマドの枝が、雪をはねのけ凛として立つ。昭和11年2月26日。夜明けにはまだ少し、間があった。
〜・〜・〜・〜・〜
と、まあ、こんなもの😅
読んでくださってありがとうございました!
ではでは、
仕事に出かけまあす🙋
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。