unico-ptrasudのブログ

遊びをせんとや生まれけむ

7/22 「 PLAN 75」

「PLAN  75」を観てきた

(画像拝借しました)


監督  早川千絵

主演  倍賞千恵子



少子高齢化が進んだ近い将来の日本で、

満75歳から生死の選択権を与える制度「プラン 75」が国会で可決・施行され、


高齢化問題の解決策として、世間はすっかり受け入れムードとなるが、


そこに至るまでに、


高齢者を襲撃する事件が起こり、社会のためにやった、と遺書をしたため自殺する犯人は「やまゆり学園」の事件を思い出させ、これは正直気分が悪かった😣


↑ これは余談



物語は、


「PLAN 75」の施行に伴う制度の対象者として、ひとりで慎ましく暮らす、78歳の角谷ミチ(倍賞千恵子)


市役所の「プラン 75」申請窓口で働くヒロム(磯村勇斗)


フィリピンから単身来日した介護職のマリア(ステファニー・アリアン)


映画は、この3人を中心に、


死を選んだお年寄りに“その日”が来る直前までサポートするコールセンタースタッフの瑶子(河合優実)


を加えて、


淡々と彼らの日常、そして各々が持つ事情を綴る



...私は、見る人の判断に委せる、この押しつけがましくない描き方に好感がもてる



最後のシーン


なぜか【処置】を免れて帰るミチが、夕陽を背に呟くように歌う「りんごの木の下で」



りんごの木の下でまた明日会いましょう



...また明日、すなわち希望が、人が生きている理由かも、と勝手に解釈した



ここに登場する若者たち、


20年音信不通だった伯父の遺体を【廃棄物】にできなくて盗み出すヒロム、


それを手助けするマリア、


そして、規則に反して利用者のミチと直接会った瑶子、


彼らの中に、希望が見える


高齢化のしわ寄せは皆若者にいくと煽る社会、世代間の分断を越えて、


こういう若者達こそ希望そのものだ、と思う



それにしても、


手編みのセーターを着て、古いアパートでこぎれいに暮らし、


退職時にロッカーに向かって「ありがとうございました」と頭を下げて、


出前の寿司桶をきれいに洗って拭いて...


こんなにきちんと生きてきたミチが、「プラン 75」を選ばずにいられない、


この国、この社会は、やっぱりどこかおかしいと思ってしまう😓




最後に、


今朝のお弁当


ランチョンミートのおにぎり🍙

インカのめざめ

だし巻き卵

オクラのおひたし



寅さんの【サクラ】の倍賞千恵子さんもすっかりおばあさんで、年月がたったことを実感😅


でも、決してきれいでないお婆さん役を、本当にそれらしく演じる女優魂に感服しました