3/17 高瀬庄左衛門御留書
今朝ベランダで、
小さな水仙が咲いていた🎵
これは、5〜6年前に買った球根を、毎年掘り起こして又植えているもの
もちろん花は年々小さくなって、まるで道端の草みたいだけど、それがまたかわいい😁
夕ごはん
今日もひとり😅
鶏のチーズ焼き
山芋豆腐
煮もの
昨日の残りのピリ辛キュウリとトマトのバルサミコ酢
お弁当に利用できるものを作った
ちなみに、今朝のお弁当は、
サムゲタンとスコーン😅
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昨日読み終えた、
「高瀬庄左衛門御留書」砂原浩太朗・著
神山藩で、郡方を務める高瀬庄左衛門
50歳にして妻を亡くし、さらに息子をも事故で失い、ただ老いてゆく身
残された嫁の志穂とともに、手慰みに絵を描きながら、寂寥と悔恨の中に生きていた
しかしゆっくりと確実に、藩の政争の嵐が庄左衛門を襲う
読後感は、爽やか
本当に清々しい
名もなき下級武士の高瀬は、現代に置き換えるなら、定年間近の課長といったところか
目立たす、どこか運の悪さもあって、回りから【残念な人】と思われているような、そんなおっさん
だけど、そんなおっさんにも当然若い頃には色々なことがあり、様々な思いを抱き、今に至っている訳で、
その生きざまが、大きな渦に巻き込まれた時にも彼の言動に如実に表れる
欲もなく、淡々と己の運命を受け入れ、回りの人々に暖かい眼差しを注ぐ
ああ、こういう生き方をしたい、と素直に思う
私の言葉では十分に表現できないので、
以下に、書評を掲載してみる
〜・〜・〜
「心が洗われる」というのは、こういう感覚を言うのだと実感した。ーー作家・江上剛(朝日新聞6月5日)
この人がこれから作品をどんどん出していくのがドキドキするし嬉しい。次回作も必ず読みたい! ーー北上次郎(YouTube「北上ラジオ」)
私は、作者がこれからの時代小説界をリードしていく存在になることを信じて疑わない。
ーー縄田一男(産経新聞2/21)
美しい物語だ。穏やかで、静かで、そして強い物語だ。ーー大矢博子(「小説すばる」3月号)
生きることの喜び、悲しみ、諦め、希望をすべてのみ込んだ時代小説ーー内藤麻里子(毎日新聞2/7)
人はどう生き、どう老いていくべきかの指針となる。(紀伊國屋書店仙台店 齊藤一弥さん)
心情が清らかに流れ続けながら、激動の大河浪漫があり、心奪われました。ずっと浸っていたいこの至福の感覚を、たくさんに人に味わってもらいたい。(うさぎや矢板店 山田恵理子さん)
様々な制限の中で生き、迷いながら歩み続け、心のわだかまりが少しずつ溶ける有り様に、自分の心にも穏やかな風が入り込んだ。時代小説のすばらしさを感じた。(正文館書店本店 鶴田真さん)
最近は本を読むより、ラクなドラマや映画に流れてしまいがちだけど、
やっぱり本はいい😁
本が読めるのは本当に幸せ
だけど、
100%楽しめないのは、後ろめたさがあるから、みたい
今この瞬間にも、ウクライナで亡くなる人がいて、傷つく人がいて、家族と離れて国を離れる人がいて、地下道に避難して寒さに震える人がいる
宮沢賢治の本の中に、
世界全体が幸福にならないうちは、個人の幸福はない
たしか、そんな言葉があったように思う
世界で不幸な人がいなくなって、やっと自分が幸せになれる
どうぞ、そんな日が来ますように❗
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